子育て罰 日本の現状を把握し、「親子にやさしい日本」に変える

「子育てを経験するメリットとは何だろうか。」
子どもがいて幸せを感じる一方で、モヤモヤした感覚もある。

「子育て罰」というタイトルの本が目にとまり、読んでみました。

子を授かったからには親がすべて面倒を見なければならない、良い子に育てなければならない。
そういったプレッシャーから解放される内容でした。

「私もあなたも子どもも、幸福になるべき大切な存在」という末冨教授の言葉が心に残りました。

本の内容

第1章 「子育て罰」を作った3つの政治要因
第2章 「子育て罰」と子どもの貧困
第3章 「子育て罰大国」はどのようにして生まれたか
第4章 対談「子育て罰」大国から「子育てボーナス」社会へ!末冨芳×桜井啓太
第5章 「子育て罰」をなくそう

「子育て罰」とは

「子どもと子どもを持つ世帯に冷たく厳しい国」である現状をとらえるための概念

「子育て罰」は子育てすることが罰であるという意味ではありません。子どもを持つ世帯が罰を受けているような現状を問題視するための言葉です。

「平成27年度少子化社会に関する国際意識調査報告書」では、日本国民の半数以上が子どもを産み育てやすい国ではないと考えています。

「子育て罰」は子どもの貧困やワーキングプアの問題にもつながっている

少なすぎる子ども・家族への支援は、子育て世帯の貧困を招きます。子育て世帯の貧困は、子どもの貧困へとつながります。

「子育て罰」は政治と社会によって生み出され、厳しくなってきた

「子育て罰」を生み出した3つの政治課題

1つ目は、場当たり主義の政治です。
その時々の政権によって、児童手当などの支給条件が変更されます。これにより親が安心して子どもを育てられなくなっています。

2つ目は、少なすぎる子ども・家族への政府投資です。
日本政府の家族関係社会支出の対GDP比は約1.4%(2015年)で、他国と比較して非常に少なくなっています。

3つ目は、子どもを差別・分断する制度です。
親の所得により子どもが受けられる支援に線引きがされています。

「子育て罰」を生み出した社会

「暮らしを支える子ども」から「お金と手間のかかる子ども」に変化した

子どもの死亡率の低下により、子どもは「少なく産んで良く育てる」という考え方が広まりました。義務教育の就業率の上昇し、子どもは「暮らしを支える」存在から「お金と手間がかかる」存在へと変わりました。

「理想の子ども」イデオロギーと「子どものために」イデオロギー

少ない子どもを良く育てなくてはならないという「理想の子ども」イデオロギーと子どものためにできる限りのことはしてやりたいという「子どものために」イデオロギーが強くはたらいています。

これらが、子育ては親の負担で親が責任を持つという考えにつながっています。

「子育て罰」をなくすには

日本から「子育て罰」をなくすための4つのステップ

  1. 「少子化対策」の失敗原因の構造化
  2. 政治の「価値観不良」を正す
  3. 男性優位の政治・行政による失敗の隠蔽をなくす
  4. 「子どもと家族の幸せが最優先」という価値観の共有

普遍主義によって社会の連帯が保たれる

政府がすべての子どもに同じ支援をするという考え方を普遍主義と言います。すべての子どもを政府が大切にすることによって、社会の連帯を保つことになります。

私もあなたも子どもも、幸福になるべき大切な存在だと考える

現代は、目に見える結果が重視される時代です。また、男性を中心に、「自立イデオロギー」に支配されています。

そういった考えを改め、自分自身を大切にすることが「子育て罰」をなくす第一歩になります。

まとめ

「子育て罰」とは、子どもと子どもを持つ世帯に冷たく厳しい現状をとらえるための概念でした。

「子育て罰」は政治と社会によって生み出されています。

「子育て罰」をなくすには、政治と社会が変わる必要があります。

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