教員辞めたいけど転職するのも・・・辞める前に一読の価値ありの1冊【30代向け】

「仕事を辞めたい・・・でも他にやりたい仕事もないしなぁ」
「仕事をする目的がわからなくなった・・・」
「なんで仕事でこんな苦しい思いをしなきゃならないのか・・・」

このような悩みを解決する1冊として、村山昇著「働き方の哲学」をご紹介します。

本書を読むと仕事や働くことに対する新しい視点が得られます。

それにより自分の悩みの原因を正確に把握することができます

原因がわかるので、悩みの解決方法や進みたい方向性を見つけられます

私は本書を読んで、仕事に対するモヤモヤした気持ちを解消することができました。

嫌々やっていた仕事をもうちょっと頑張ってみようと思えるようになりました。

仕事に対する捉え方を大きく変える1冊として「働き方の哲学」をご紹介します。

「働く」「仕事」をさまざまな視点で考えられるようにする

本書では働くことや仕事に関する73の視点が紹介されています。

「働く」「仕事」を新しい視点で捉えられることで、「働く」「仕事」に対する考え方を変えることができます

「働く」「仕事」に対する捉え方を変えれば感情が変化する

捉え方を変えることで感情を変化させる。

これが本書の目的です。

著者も

物事をどう解釈するかによって私たちは自分の生きる世界を決めています

健やかな「観」をつくるのが、この本の目的

と述べています。

「観」とはその人が持つ物事のさまざまな見方、とらえ方です。

私たちは物事に対して感情がわいていると考えがちですが、物事をどう捉えるかによってわき起こる感情は変わってきます。

自分の感情を変化させるために、捉え方を変えてみようと本書では述べられています。

「働く」「仕事」に関するさまざまな視点

〇〇としての仕事

本書では「〇〇としての仕事」と題して、さまざまな視点で仕事を捉えています。

例えば占有者としての仕事。

仕事は私たちの時間、場所、人間関係、気持ちの大半を占めています。

1日の大半を通勤と仕事に使います。【時間の占有】

仕事に多くの時間を使うということは、職場で過ごす時間が長くなるということです。【場所の占有】

そして日々接する人は仕事関係の人が多くなります。【人間関係の占有】

仕事がうまくいけば明るい気持ちになり、うまくいかなければ暗い気持ちになります。【気持ちの占有】

このように仕事は人生の多くを占めることになります。

だから仕事について考えるのは重要なのです。

また仕事について考えるのは自らの生き方を考えることにもつながります。

仕事の意味的広がり

仕事という言葉はたくさんの意味を含んでいます。

仕事を「ライフワーク・道」のように捉える人もいれば、単なる「作業」と捉える人もいます。

本書では仕事という言葉を、動機や仕事をする期間、捉え方によって8個に分けて図解しています。

その図を見れば、自分が仕事をどのように捉えているのか、今後どのように捉えたいのかが明確になります

私は仕事を「ライフワーク・道」と捉えたいと思っていましたが、今は「作業」「業務」に感じています。

そのギャップに悩んでいると理解できたことで、心のモヤモヤをなくすことができました。

仕事に関わる言葉の意味を捉え直す

働くことや仕事の悩みを解決するために、それらに関わるさまざまな言葉の意味を捉え直すことも効果的です。

普段、何気なく使っている言葉にどのような意味があるか。

自分はその言葉をどのように捉えているか。

これらを考えることが悩みを解決するきっかけになります。

例えば、「自律」と「自立」。

本書では、自律とは

価値観、信条、理念・・・(略)・・・哲学といった”内的な”独り立ち

であり、自立とは

能力、経済力、身体といった”外的な”要素の独り立ち

を表していると説明しています。

この説明を読んで、私は自立はできているけれど自律はできていないと感じました。

そして自律するために価値観や信条を模索している段階だと自分を客観視することができました。

その他にも「目的」と「目標」の違いや「目的」と「手段」の関係などの説明があります。

これらの言葉の定義や意味の違いを明確にすることで、自分の現状を把握することができます

そしていずれはこうなりたいという目標を見つけることもできます

心の健康

心の健康に関する考え方で印象に残ったのは以下の4つです。

  1. ストレスはなくせない
  2. アサーション
  3. 苦と楽の対称性
  4. 職の不整合感

1.ストレスはなくせない

ストレスをゼロにすることはできません。

よってストレスと共生していくことが必要です。

共生するためにストレスの定義や対処法を知っておくことが大切です。

 

2.アサーション

アサーションとは自分の意見や要求を

誠実に適切に表現し、自分を柔らかに通していく姿勢・技術

のことです。

自分の意見を主張することが苦手な私にはとても印象に残った内容です。

アサーションは自分の意見を主張する技術ではありますが、他者の権利を尊重しているところがポイントです。

自分だけでなく、相手も嫌な気持ちにならない方法を知ることができます。

 

3.苦と楽の対称性

苦と楽は

対称性を成し、その幅は体験の厚みとなり、仕事の厚み、人生の厚みをつくっていく

と説明されています。また、

考え方によっては、自分がネガティブな状態にあることは、ある意味、すでに半分の厚みを得ている

と述べられています。

誰しも苦しいことはない方がいい、遠ざけたいと思います。

しかし苦しみが厚みを成す要素だと言われると、苦しいこともあってもいいのかなと少しだけ思いました。

苦しいことへの捉え方が変わるかもしれません。

 

4.職の不整合感

自分には今の仕事が合っていない気がする・・・

本書ではその不整合感を4つのパターンで説明しています。

自分がどのパターンに当てはまるかを知ることで、改善方法を考えるきっかけにすることができます。

そして職の不整合感について、

自分本来の性分や根底に抱く価値観と、仕事環境、ビジネス社会全体とのミスマッチ

があると述べられています。

まさに自分が悩んでいる点で、生活のために働いているけれど、そのために自分の時間をこんなにも費やす必要があるのかと感じています。

生活のために必要なお金がそれほどかからなければ、仕事に多くの時間を割かなくてもいいのではないかと考えています。

まとめ:「働く」「仕事」の捉え方が変われば気持ちが変わる

「働く」「仕事」の捉え方を変えると感情を変化させることができます。

「働く」や「仕事」について、そしてそれらに関わる言葉について、見直すことで、

今までとは違った感情をもつことができるようになります。

また、自分の現状を正確に把握することができます

自分の現状がわかれば、進みたい方向性や改善策を見つけられます。

本書を読んで、仕事をさまざまな視点で捉えてみましょう。

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